【映画感想】アバウト・タイム

朝帰りした日曜日の午後、友人にお勧めされていたアバウトタイムをアマゾンプライムで見ました。

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abouttime


https://www.amazon.co.jp/dp/B0142J2RS2/

/*****[ ストーリー ] *****
人生の宝物は生きてきた日々そのもの! 
なにげない一日が、かけがえのない時間だったと気づくー。

イギリス南西部コーンウォールに住む青年ティムは、両親と妹、そして伯父の5人家族。どんな天気でも、海辺でピクニックを、週末は野外映画上映を楽しむ、風変りだけど仲良し家族。しかし、自分に自信のないティムは年頃になっても彼女ができずにいた。

そして迎えた21歳の誕生日、一家に生まれた男たちは代々タイムトラベル能力があることを父から知らされる。そんな能力に驚きつつも恋人ゲットのためにタイムトラベルを繰り返すようになる。

やがてティムは弁護士を目指してロンドンへ移り住み、チャーミングな女の子メアリーと出会い、恋に落ちる。ところが、タイムトラベルが引き起こす不運によって、二人の出会いはなかったことに。ティムは巧妙なタイムトラベルを重ねた末、ようやくメアリーの愛を勝ち取ることに成功する。

その後もタイムトラベルを続けて人とは違う人生を送るティムだったが、やがて重大なことに気がついていく。どんな家族にも起こる不幸や波風は、特殊能力を使っても回避することは不可能なのだと。そして、人生最大の選択を迫られるのだった…。

 

主人公のティムは、過去にのみタイムトラベルができます。

 

こんな力があれば戻ってみたい時期はいくつかあります。

昔の彼女と別れた時、高校・大学受験失敗時、大学でのサークル選択、就活、無駄な風俗や飲み会、昨日のご飯のメニュー選び、、、

でてくるのは後悔というか自分の中で失敗だと思っていることばかりです。

 

でもそれらの分岐点がうまくいったところでまた別の失敗は起こるでしょうし、それを後悔してやり直したくもなると思います。

 

 

私は大学受験には失敗して、初対面の人に大学を聞かれて答えるのにまだ抵抗がありますが、決して大学での経験がつまらなかったわけではありません。

都会と比べて便利な環境ではなく、何を楽しむにも一緒にやる人が少ないという寂しさもありましたが、その分自分と違う価値観を持つ友人と(半強制的に)多く関わることができました。当時は理解できずにしんどい思いもありましたが、今ではその友人の価値観が自分を元気づけることもあります。

 

よく言われる言葉で ”過去は変えられない、未来は変えられる” というものがあります。まだ決まっていない未来を変えるとは何ぞや!!と思い、あまり好きな言葉ではありませんが、過去の経験をどのように意味づけていくかは経験直後としばらく経った後では変わっていくはずです。

 

 

 

映画の終盤でティムの父は「毎日を二度過ごせ。最初は普通に過ごし、二度目も同じように過ごせ。最初は緊張や不安のために世界の素晴らしさに気付かないが、二度目には楽しめる」と言っています。

実際にそれができたらかなり楽しそうだとは感じますが私にタイムトラベルはできません。

現実的に楽しむには一度目の緊張や不安を必要以上に感じすぎないようにすることが大切なのかなーと思います。予想できないこともたくさんあるけれど、そんなもんだと肩の力を抜いて毎日すごしたいなーと。

 

 

社会で称賛されたりお金持ちになったりした人でも自殺してしまう中で、

過去の経験を受け入れて自分の中で意味を作り、今の生活の中の幸せを楽しんでいきたいものです。

 

見終わって清々しい気持ちになれる良い映画でした。